今日の娘。さん。
夢を見た。
かなりの妄想夢。
熱があったからかな?
長いので隠しておきます。
小説風にしてみた(笑)。
【今から行っていい?】
彼女からこんなメールが来ることはめったとない。
ひとみのチームが今日の大会で優勝できなかったことは、ネットで知ってた。
【いいよ。来なよ。】
理由も聞かず、変ななぐさめもせずに、何も知らないフリでいつものとおりの返信をした。
ひとみは、少しだけ目を赤くして、無理やりの笑顔でやってきた。
「どした?こんな時間に。しかも珍しいじゃん。」
こんな日にこんなことを言ってくるなんて理由はすぐにわかったけど、あえていつものとおりの会話をした。
「ん?だめかな?急に会いたくなっちゃってさ。」
「おぉ〜?珍しいことも言うね〜。別にいいんだけどさ〜。」
・・・・
やっぱり今日のひとみはいつもと違ってた。
ソファで並んで大好きなきむらクンを見てても、お気に入りの恋愛バラエティを見てても・・・
はしゃいではいるものの、それは無理をしてるんだ。とすぐにわかった。
・・・・
「ひとみ・・・」
「ん?」
「無理してはしゃがなくていいよ・・・」
「な〜に言ってんのぉ?別に無理なんかしてないじゃん。」
そう言って笑った顔もいつもの10%くらいにしか見えなかった。
肩に回してた左手を、かけたてのクリクリパーマに指を突っ込んでなでなでしてやると、ひとみの目から
いままでその直前で留まっていた涙が湧き水のように溢れてきた。
「・・・っん。・・・っん。だって・・・っ。今日・・・っ。みんながんばったのに・・っ。優勝・・・っ・・・・・」
「もう、いいって。わかってるって。ひとみはがんばったんだろ?それでいいって。」
「でも・・・っ。あたし・・・っ。キャプテンで・・・っ、や、キャプテンなのに・・・っ1点しか・・・」
「だから、もういいって。点を取らなきゃ勝てないけど、点を取ることだけがキャプテンに仕事じゃねぇだろ?
是ちゃんにいいパスをいくつも出してたんだろ?試合だって、全試合フルで出てたんだろ?
コート全体を見てチームを組み立てたんだろ?ハーフ中も、監督コーチと話しを詰めたんだろ?
試合の後に泣いちゃってうなだれてるメンバーを気遣ってやってたんだろ?次は勝つんだろ?
それで勝てばいいじゃん。ひとみは立派なキャプテンだよ。会場で泣けなかった分ここで泣いてけ。」
「・・・っん。・・・っん。ありがとう。ごめんね・・・」
「別にあやまることなんかないよ。ほら、泣いてけ」
そういって左胸にひとみの顔を引き寄せた。
・・・
そのまま朝までソファで寝てしまってた。
ついたままのテレビはめざましテレビ。
カルベさんが軽やかな口調で「ガッタス準優勝」を伝えていた。
「・・ん。おはよう。ああ。あのまま寝ちゃったんだ。目ぇ腫れてない?」
「ん〜。ちょっと腫れてるねぇ。またネットで-浮腫んでる-とか書かれちゃうぞ〜。」
「ひゃひゃひゃ〜。いや〜だ〜。しかも大会の次の日にこれじゃばればれじゃんね。今日、
レコーディングでよかった〜。うふふ〜。」
いつもの100%のひとみに戻ってた。一晩寝たらすっきりしちゃうひとみがたまらなく愛おしい。
「そういえば、昨日の夜、慰めてくれてたけど、やけに試合の様子に詳しかったねぇ」
ひとみが心配で、某掲示板のスレの更新ボタンを5秒おきにクリックしてたなんて口が裂けても言えない。
いつもいつもクールを決めてるんだもんな。こんなにもひとみに夢中だなんて知られたくない・・。
「いいから、いいから。だいたい想像つくんだよ。ひとみのことならなんだってわかるから。
はいはい。早く行かないと。レコーディング何時から?家まで送るから。顔あらっておいで・・」
・・・このあたりで母ちゃんが「あんた。ご飯食べるの?」と。現実に引き戻されましたとさ。
ちゃんちゃん。